画像に×が出る場合は、ページ表示を更新してください。
   

#167 騎士像ラジオ

「おっちゃん、お茶でええのん?」
「お茶やて?誰に言うとんね!Teacher’sの決まっとるやろ!」
 ・・・ という状況を描いた1936年の宣伝ポスターだ。(このやりとり、画面の右下に実際そう書いてある・・・)

Teacher's というのは、老舗のスコッチであり、日本では、通なら知っているという程度のウィスキーだ。なんでも、William Teacher という 名前だけは高尚な人が造りあげた「ブレンド&ブランド」らしい。

今回ご紹介のラジオはそのノベルティだが、これが日本での販売促進グッズとして使われたのかどうかは不明だ。わかっているのは、ラジオそのものが Made in Japan ということだけ。

英国 ⇒ 騎士道という短絡的な連想から生まれたこのラジオ・・・まずはそのお姿をしかと拝見くだされ。

威風堂々、顔つきもいかめしいお姿だ。実際、像の部分は金属製であり、ズシリと重い。台座の正面に Sctoch Wisky Teacher's の名称があるので販促用のラジオだということがわかるが、ぱっと見では、このデザインの意図を悟ることが困難だろう。

騎士の組まれた手の間にぶら下がっている剣は、ペーパー・ナイフであり、抜き取ってその目的のために使用することができる。いまどき、ペーパーナイフを使う用途があるのかどうかは別にして、ラジオ機能と共に、生活のユーティリティを指向して考えられた販促グッズだったのだろう。


【仕様】
AMのみ
006P電池1本
出生地 Made in Japan!!

製造年はおそらく1960年代の終わりごろだろう。2SAだの2SBだといったアルミ缶タイプのゲルマニウムトランジスタが並んでいる。古き良き時代の6石スーパーだ。半世紀も前のものだが、立派に音がでる。

バーアンテナも少し長めのしっかりとしたものがついていて、感度良好だ。

音質は半導体ディバイスより、もっぱら低周波アンプの入力・出力トランスで決まってくるもののようだ。この落ち着いた音色は聞き疲れしないし、生活に溶け込む日用品としても使えると思う。台座の左側に音量VR、右側にチューニングダイヤルが仕込まれていて、操作性も悪くない。

・・・唯一、上部の騎士像とラジオという家電製品とのミス・マッチだけが、使用者には気になるところだし、この謎、というか違和感だけは、永遠に解けそうにない。


コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

カテゴリー

表示中の記事

 

 

サイト内検索

RSSフィード

本館へ戻る